2009年のアメリカの研究では、小学生を対象にした実験で、有酸素能力の高いこどもが実行機能の向上が確認されました。運動は賢い脳を育てる要素であり、幼児にも同様に効果的です。研究では、運動により脳が活性化し、集中力や感情の制御が向上し、小学校入学後の態度も良好になり、体力測定結果も高くなることが示されました。データでは、運動後の脳の活動が広範囲で増加していることが観察され、これが脳を育てる学術的な根拠となっています。
運動をすると、こどもたちの集中力が向上し、賢い脳を育ちます。ただし、運動あそびをした直後は時折、興奮が収まらずに落ち着きがなくなることがあるようです。研究では、運動後に安静な時間を取ることで集中課題成績が向上することが確認され、運動と静的な時間の組み合わせが有益であるとされています。
運動あそびは、気になる子や発達障がいの子の脳機能にも効果的です。ADHDのこどもに関する先行研究では、前頭前野背外側部の活動が異なることが示され、検証で集中力向上とともに前頭前野背外側部の活動が亢進することが明らかになりました。そして、気になる子にも同様の効果が確認され、運動あそびが彼らにもポジティブな影響を与えることがわかりました。